せっかく買ったキャンプ用品。長く大事に使いたいですよね。その為にはメンテナンスをしっかりすることが大事です。
しかしキャンプから疲れて帰ってくるとメンテナンスをついつい後回しにしてしまいがち・・・そのまま何もせず次のキャンプの時にテントを広げたらカビだらけなんてことになっているかもしれません。
そんなことにならない為に今回はキャンプ用品のメンテナス方法をまとめましたので参考にしてみて下さい。
・テント
テント・タープはまず使用したらしっかり乾かすことが大事です。湿ったまま保管してしまうとカビが発生する原因になります。とにかくしっかり乾かしてから保管しましょう。
長く使っているとどこかしら雨水が侵入するようになります。生地に穴が開いてしまうこともあれば縫い目から染みてくる場合があります。
縫い目から雨水が浸入する場合はシームシーラーと呼ばれる目止め剤を塗布します。穴が開いてしまったら、穴はりペアシートを貼って補修します。
フライシートの防水性が落ちてきたら防水スプレーを吹いておきましょう。これらの補修道具はアウトドアショップに行けば並んでいるので症状に合わせて対処しましょう。
またポールも連結部に潤滑油を塗布したり、ショックコード(中に入っているゴム紐)が伸びて緩くなってたりほつれたりしてないかチェックしておくといいです。
こうした日頃のメンテナンスが現場でのトラブルを回避に繋がります。もちろん自分でやりきれない場合はメーカーやショップに依頼しましょう。
テントのトラブル
テントに穴が開いてしまった!
専用のリペアシートで補修。穴よりやや大きめにシートを切り穴の周りを綺麗にして内外両方から貼ります。シートの角を落としておくと剥がれにくくなります。
縫い目から雨水が染み込む
経年劣化によって必ず起こることです。漏れ箇所を綺麗にしてからシームテープをアイロンで接着するか、シームシーラーを縫い目に沿って塗布します。
ファスナーがスムーズに開閉しない
無理に開閉しようとすると破損の原因になるので潤滑油を塗布します。それで大抵解決できます。周りに飛散しないようにノズルを使用しましょう。
生地が雨を弾かない
防水スプレーを塗布します。軽く吹いただけではあまり効果がないので十分に染み込ませます。防水透湿性素材のテントにはそれ専用のものを使用しましょう。
ペグが曲がった
アルミピンペグならコンクリートなどの固い地面の上でハンマーで叩いて修復できます。しかしクセがついてしまいまたすぐ曲がってしまう可能性があるのでその時は買い換えた方がいいです。
ロープがほつれた
ロープは化学繊維でできているものがほとんど。ほつれた箇所を火で溶かし熱が完全に冷める前に指先で形を整えます。火傷にはくれぐれも注意して下さい。
・シュラフ
シュラフはキャンプから帰ってきたら風通しの良い場所に陰干しします。汗や地面からの湿気で結構湿っているからです。
洗濯は手洗いが望ましいですが化学繊維を使用しているシュラフなら洗濯機で洗えるものもあります。
中綿がダウンの場合は専用の洗剤を使い湯船などで押し洗いします。その後中綿が偏らないように平らな場所に広げて干します。
そして保管は収納袋ではなくゆったりしたストレージバックなどに入れておけば中綿がへたりにくくていいです。
シュラフの洗濯
洗濯機で丸洗い
化学繊維でできたシュラフは洗濯機で丸洗いできるものもあります。取り扱い表示を確認してみましょう。
ダウンは専用洗剤で手洗い
ダウンのシュラフは専用の洗剤を使用して手で押し洗いします。洗ったあとはよくすすぎ丁寧に絞って水を切る。
平らな場所に干す
中綿の偏りを防ぐ為なるべく平らな場所に広げて完全に乾燥させる。シュラフは自宅での洗濯が不安ならクリーニングに出してもいいです。
ストレージバッグに収納する
コンパクトな収納袋はあくまで持ち運び用。中綿をふわふわに保つ為にも保管時はゆったりしたストレージバッグなどに入れておきましょう。
・クーラーボックス
クーラーボックスは食材や飲み物を保管しておくもの。常に清潔にしておきたいです。
キャンプを終え残った食材を冷蔵庫に戻してあとはそのままなんてことがないようにしましょう。肉や魚から染み出た成分などが嫌な臭いになって残ってしまうし、水気があるとカビが発生します。
食器用洗剤を使ってスポンジで洗いましょう。洗い終わったら水気を拭いてフタを開けたまま完全に乾かします。
それでも臭いが残ってしまった場合は消臭スプレーで対処しましょう。
クーラーボックスの清掃
手洗いする
キャンプから帰ったら中の食材を取り出し丸洗いします。食器用洗剤でokです。外側の泥もしっかり落としましょう。
水気を拭く
洗い終わったらタオルで水気を拭きます。水抜き栓やパッキンの隙間に入った汚れを落とすのも忘れないように。
乾燥
タオルで拭いただけでは完全に水気が取れないのでふたを開けたまま風通しの良いところでしっかり乾燥させる。
しつこい臭いをとる
洗っても臭いが取れないようだったら消臭スプレーなどを吹き付ける。いつでも気持ちよく使えるようにしましょう。
・ダッチオーブン
使い込むほど油が染み込み調理に最良の状態へと育っていくのがダッチオーブン。メンテナンスをきちんとすることが美味しい料理を作るための調味料になります。
汚れを落とす
ダッチオーブンに残った汚れを綺麗に落とす。ゴムベラなどがあると傷がつかないです。ここで丁寧に作業しておくと後が楽です。
キッチンペーパーで拭き取る
ヘラで落としきれなかった汚れはキッチンペーパーでできるだけ綺麗に拭き取ります。
水を入れ火にかける
あまりいっぱい水を入れてしまうと沸かすのに時間がかかるので底が浸るくらいでいいです。
表面の汚れを落とす
軽く温まったらそのお湯にたわしやスポンジをつけて表面についた汚れや油を落としていきます。
水分を蒸発させる
汚れが綺麗に落ちたらお湯を捨て一度中をすすいだ後、水気を拭き取りさらに再び火にかけて水分を全て蒸発させます。
オリーブオイルを塗る
水気がなくなったら火を止めてキッチンペーパーに染み込ませたオリーブオイルを薄くまんべんなく塗ります。
外側にも塗る
中だけではなく鍋の外側やフタにも塗ります。ダッチオーブンは鉄でできているため放置しておくとそこから錆が出ます。
油をなじませる
最後にタオルなどで全体をよく拭きながら油をなじませます。ダッチオーブンはまだ熱を持っているので火傷に注意して下さい。
・そのほかのキャンプ道具
コッヘル
底が焦げたコッヘルは中で湯を沸かしてこびり付いた焦げをふやかせる。あとは木ベラなどでこすれば剥がれます。それでもダメな場合は亀の子タワシでこする。
また焚火にかけて周りがススで真っ黒に汚れてしまったら、そのままでも使えますがどうしても綺麗にしたいならスチールウールで磨きます。
コッヘル自体には小さな傷がついてしまうことになりますがそれも使い込んだよい質感です。

黒く焦げ付いたコッヘルはスチールウールで磨きます。見ての通りピカピカになります。

刃物
切れないナイフは危険です。余計な力が入りそれが思わぬトラブルを招くからです。まめに研いでおきたいです。
刃物を研ぐには砥石やシャプナーを使います。ただしヘタに研いで刃先を丸くしてしまったり刃を消耗させたりしないようにしましょう。
砥石を使う場合ナイフのエッジの角度(20度くらい)で刃を押し当て10数回研ぎます。
反対側も同じ。研ぎ終わったら軽く爪の上を滑らせ刃がスッと食い込む感じならOKです。

マルチツールやフォールディングナイフは可動部にゴミが溜まったり動きにくくなったりするので洗剤を溶かしたぬるま湯につけた後爪楊枝や綿棒でゴミをとります。その後、注油しておきましょう。

刃物を研ぐときは刃を20度くらいに傾け砥石に押し付けて10数回前後させます。裏も同様。それを2〜3回繰り返します。
ウエア・シューズ
ゴアテックスに代表される防水透湿性のウエアは基本的に洗濯機で洗えます。防水性の維持や回復のため汚れが目に見えなくても洗濯は必要です。
防水性を回復させるには乾燥機で乾燥させるのも効果的。乾燥機を使わない場合は完全にウエアを陰干しで乾かしてからアイロンを低温(80〜120℃)であて布をしてあてる。
ほとんどの場合この方法で防水性は回復します。

防水透湿性素材の代表ゴアテックスは洗濯することで機能を維持回復します。洗濯表示をよく確認してから洗いましょう。防水スプレーも効果的です。

レザーのシューズなどは専用の洗剤で汚れを落とした後、ミンクオイルを塗って革に栄養を与えます。その後スポンジで磨きます。それで防水効果も生まれます。
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